なぜ汗が出るのか?体が汗を出す目的と役割

汗の最も重要な役割は体温を調節する事です。人間などの哺乳類や鳥類は、ほとんど体温が変化しないため「恒温動物」と言われています。この体温を一定に保つのに汗が重要な役割を果たしています。

通常人間が活動するためには体を動かすエネルギーが必要になります。そのため、必要な食べものを摂取します。そして、食べ物を分解・合成する事でエネルギーを得ますが、この際に体内にある様々な酵素を化学反応させる事で代謝が行われます。

体が代謝を始めると熱が発生します。

そのままだと体温がどんどん上昇していき、45℃以上になってしまいます。通常45℃以上に体温が上がってしまうと、脳細胞がダメージを受け人間は死んでしまいます。

また、食べ物を食べてエネルギーを得た時以外でも、気温が上がった時や、運動をしたり、発熱した時には体温が急上昇する事になります。このような体温の上昇に伴って、発汗が発生する事になります。これにより排出された汗の水分が皮膚の上で蒸発して気体に変わる事になります。

この時に気化熱が発生します。

気化熱とは液体の物質が気体になる際に周囲から熱を吸収するという現象により吸収される熱になります。液体が気体になるためには熱が必要になります。その熱は通常液体が接しているものから奪われる事になります。

つまり汗は皮膚の上に付着した状態になっているため、皮膚から熱を奪って、つまり人間の体温を奪って気体になる事になります。このような仕組みで汗が発生する事によって、汗が気体になる時に人間の体温を奪うので、人間は体温を下げる事が出来ます。

つまり、人間は汗をかくという仕組みを持っているため際限なく体温が上昇し続けるという事態を避ける事ができ、そのおかげで生きていく事ができます。人間の生命維持のうえで大切な役割を果たしているのが汗です。